
新潟大学医学部医学科 大学院医歯学総合研究科 ウイルス学分野
Department of Virology, Niigata University School of Medicine Faculty of Medicine Graduate School
of Medical and Dental Sciences
新潟大学医学部医学科ウイルス学教室にようこそ!
Welcome to Department of Virology in Niigata University
教授からのご挨拶:Meet the PI
2024年1月1日、伝統ある新潟大学医学部医学科ウイルス学教室の主任教授を拝命致しました、阿部隆之と申します。新潟県新潟市の出身であり、この度、30年振りに故郷に戻り、新潟大学でウイルス学の基礎研究及び教育活動に携われることを大変光栄に思います。
2020年、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックは、私達の社会生活や医療体制だけでなく、多くの人々の価値観を一変させるだけのインパクトがありました。また、最近では次のパンデミックとして鳥インフルエンザウイルスの蔓延が懸念されています。今後、さらなる新興再興ウイルス感染症の蔓延が危惧される中、私達ウイルス学研究者がどのようにウイルス感染症と向き合っていくべきか?どのように次世代のウイルス学研究者や医学研究者を育成していくべきか?どのようにウイルス感染症について正確な情報や研究成果を社会に伝えていくべきか?について、よりアップデートされた明確な答えを持たなくてはならない局面に来ていると感じています。すなわち、「ウイルス学研究者」として自身の研究に没頭するだけでなく、より大きな社会的使命を背負う覚悟が必要であると感じます。
研究面においては、純粋な専門のウイルス学研究者を育成することも大事ですが、例えばバイオインフォマティクスや脳神経系などのニューロサイエンティストなどの異分野の能力に長けた人材登用などを積極的に進めたいと思っています。多分野融合研究の推進は以前から言われていますが、新潟大学の特色を活かした、新興再興ウイルス感染症にも対応し得る多分野融合型ウイルス学研究者の人材育成を目指します。この試みにより、私自身も更なる高みに登れると信じています。教育面においては、教材に記されていることだけではなく、私がこれまでに経験したこと、学術論文や専門の学会で議論されているようなCutting Edgeな内容を講義及びラボミーティングに盛り込み、ウイルスの神秘性を次世代のウイルス学研究者や医学研究者に伝えていきます。
ウイルスの研究に携わると様々な生命現象や神秘性に多く触れることが出来ます。その様な経験を是非、次世代のウイルス学研究者や医学研究者と共有できたら幸いです。「地方にこそ人材在り」という気概を持ち、大都市圏の研究室に負けないウイルス学の研究成果を発信していきたいと思います。
2024年新潟大学大学院医歯学総合研究科ウイルス学分野
教授 阿部 隆之